丹波布着尺 福塚規子作「藍、やしゃぶし」

丹波布は、明治末期まで丹波佐治の地で農家によって盛んに織られ、「佐治木綿」として愛用されていました。大正時代に一度は衰退したものの、昭和初期に柳宗悦が偶然見出し再現。昭和32年に国の無形文化財に選定されました。昔ながらの技法で手紡ぎ、草木染め、手織りとすべての工程を一人の手作業で作られ、絹のつまみ糸を緯糸に入れるのが特徴です。

丹波布は昔ながらの技法で手紡ぎ、草木染め、手織りとすべてのエ程を一人の手作業で作られ、絹のつまみ糸を緯糸に入れます。このつまみ糸により、しなやかさと柄の表情にもつややかさが生まれます。

織手は女性が主で、家事育児や仕事の合間に織り上げるのも昔ながらのスタイルです。
使われる染料は、栗の皮、こぶな草、やしゃぶしなどの身近な植物や藍を使い、優しさやあたたかみのある縞や子柄が特徴です。

この丹波布のお着物は、お単衣仕立てで秋口から冬の間、まだ春先の肌寒さが残るころまでお召しになれるお着物でございます。暖かな素材感と素朴で優しい「丹波布らしい」色合い、格子や縞柄が魅力のお着物です。染めや織りなど、ぜひ普段使いの帯を色々と合わせてみてくださいませ。これまでとまたちがった楽しいコーディネートになると思います！

〇コーディネートの帯は、無地八寸名古屋帯「カティヤ」(4-5枚目)と、
貝澤雪子作アットゥシ八寸名古屋帯(6-7枚目)でございます。

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