規則的な柄の配置、色の統一感。
浮き織られた糸の表情。

沖縄の織物は一目でそれと分かる独特の存在感があります。
現在ではカジュアル路線での着用が主ではありますが、元々は高貴な位に就く人達の高尚なお召し物とされておりました。

誰もが一度は手にしたい、永く愛され続けている沖縄織物でございます。

制作者 祝嶺恭子さんは、60年以上に渡って首里織物の研究や制作、若手の育成・指導に尽力されてきました。この長きに渡る功績が評価され、国指定重要無形文化財(人間国宝)に認定されました。(2023年)

選んだ道を一筋に進むという事は並大抵の事ではないはずです。どの様なご職業の方でも、これだけ長い年月をかけて尽くしてこられたのであれば、それは貴重な財産だと思います。

戦禍によって多くの伝統織物が失われた中、海外に残されている数少ない琉球王国の染織物の再現を目指して丹念に調査、技術の習得に励まれ、そして未来に繋げられるように使命を持って若手の指導にも取り組んでおられます。

昨今、歴史ある文化的な作品が年々希少で貴重になってきている中、直ぐに答えの出ない、成果に直結はしなくとも、必ず意味あるものへと積み重なっていく大変地道な取り組みだと思います。自国の文化や芸術を深く受け止めて学び、現代にあった形で次の世代のために残していこうとする祝嶺恭子さんの活動に感謝をしております。

祝嶺恭子作、首里織ロートン織九寸名古屋帯

淡い紫の濃淡、柔らかないくつかの色彩の差し色が穏やかな織上がりの表情となっております。

〇コーディネートのお着物は、こちらもsugioshopより、本場久米島紬ソテツ染・無地でございます。ふんわりとしたアイボリーの無地紬に、優しく馴染む組み合わせでございます。

本場久米島紬 ソテツ染・無地 – きものすぎをECサイト

〇お手元確認も承っております〇

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